設立趣意書

わが国のキリスト教礼拝音楽に関する研究は、個別の音楽学者、神学者、あるいは一部の教派、研究グループ等によって営まれてきたのだが、しかし、この分野における全国的規模での包括的な取り組み、即ち、組織的、超教派的、学際的な取り組みは少なかったように思える。とりわけ昨今の世界のキリスト教礼拝音楽研究の文脈に鑑みるならば、学際的な研究風土の育成という課題は、大変重要なものとなっている。

そこで我々は、教会音楽、讃美歌学、礼拝学、を基調としつつも、音楽史学、音楽美学、民族音楽学等の音楽学諸科、また教会史、教義学、聖書学、宣教学、等の神学諸科の研究の方法論や成果をも視野に入れた、学際的な研究風土を目指すものである。

また我々は、この学会がキリスト教礼拝音楽研究の全体的な進歩発展に寄与することを願い、包括的で開かれた学会となる事を目指している。情報の交換、研究史の共有、研究成果の内外への発表も含め、有機的に連携する相互研鑚の場となることを願う。

この学会の主なコンセプトは,次の通りである。

  • 1.教会音楽、礼拝学、讃美歌学に関する、学際的研究グループ
  • 2.学術性-研究史の蓄積、概念・用語の整理、文献情報の共有・公開、方法論の研鑚
  • 3.国際性-諸外国の研究団体との交流、研究成果の諸外国への発表、等
  • 4.包括性-学際性、超教派性(特定の信仰・信条を前提としない)

ここに広く関係各位のご理解とご賛同を得て、キリスト教礼拝音楽学会への積極的なご加入について、ご高配をお願いする次第である。

2001年1月

キリスト教礼拝音楽学会 設立発起人一同


設立記念講演

“Liturgical Musicology” (礼拝音楽学) の目指すもの

[1/28/2001]

私の役目は、「キリスト教礼拝音楽学会」という呼称の中の、「礼拝音楽学」、即ち”Liturgical Musicology”という、日本ではあまり一般的ではない語彙について説明する事であります。訳語としましては「典礼音楽学」でも良いのですが、私自身の属するプロテスタントの文脈でこの語彙の翻訳の必要が最初に生じましたため、「礼拝音楽学」と訳させて頂いた次第であります。以下の論述におきましても、”Liturgy”あるいは”Liturgical”という語彙は、プロテスタントの文脈ではこれを「礼拝」と訳し、カトリックの文脈では「典礼」と訳させて頂きました。

 講演に先立ち、最初に二つの限界を申し上げさせて頂きます。第一に、本論述の中心は”Liturgical Musicology”という語彙が特別に意識されるに至った、英語圏とりわけ米国における教会音楽研究についてであるという事。ドイツ語圏やフランス語圏では、また別の展開、別の語彙が育まれているであろう事を思います。第二に、東方教会に関しましては、とりわけ”Liturgical Musicology”との関係においては、私は論述するに十分な情報を持ち合わせていないという事であります。以上の限界につきましては、将来的に本日お集まり頂きました皆様の中からでも、その欠けを補って頂ければ幸いであります。

1.”Liturgical Musicology”とは?

“Liturgical Musicology”とは、米国でも90年代になってようやく使用され始めた語彙なのですが、その主眼とするところは、教会音楽研究における「文脈性」「学際性」そして「学術性」の重視であります。

(A)「文脈性」、とりわけ礼拝という文脈の重視

F.Blume は、「プロテスタント教会音楽史」の序文におきまして、そのタイトルに含まれる “Kirchenmusik”あるいは”Church Music”という言葉の概念の曖昧さについて論じています。何をもって「教会の」と言うか、という話であります。同様に、R.Hayburnは、「95年から1977年までの、教皇文書における教会音楽(Sacred Music)」という書物において、”Sacred Music”という概念の歴史的な進展の跡を辿っています。教会は、音楽の何をもって「聖」と考えてきたのか、という話であります。歴史的にも現実的にも、”Church Music”あるいは”Sacred Music”という語彙は、使用に先立って常に使用者が定義する必要のある、曖昧な語彙であります。

教会音楽は、作品そのものを取り上げて、それが「教会的」であるか、あるいは「聖」であるかと論ずるよりも、むしろその音楽の用いられる文脈によって、「教会」的とも、あるいは「聖」ともなる、これはとりわけ第二バチカン以降のカトリック教会の関係諸文書において顕著な考え方であるように思えます。例えば「教会音楽は、祈りをより美しく表現し、一致協調を促進し、また、聖なる儀式を、より荘厳なものとして豊かにすることにより、典礼行為と固く結ばれるに従って、いよいよ聖なるものとなるのである。」(VI: 112) と言われております。こういったような表現は、とりわけ前の時代の文書と比較します時、教会音楽における「聖」の概念の進展と言うような事態を見るような気がします。ジャン・マイケル・ジョンカスというカトリックの礼拝学者は、20世紀のローマ・カトリック礼拝音楽の理解の歴史を綴った彼の書物を1997年に著しておりますが、そのタイトルは From Sacred Song to Ritual Music であります。「聖なる歌」から「祭礼の音楽」へ、とでも訳せば良いのでしょうか。実際のところ、第二バチカン以降の米国のカトリックの教会音楽文書や著作群におきましては、”Sacred Music”という語彙は、著しい減少の傾向にあり、代って”Liturgical Music”という呼称が一般的となってきております。

興味深いことに、このジョンカスの著作から約50年ほど遡った今世紀の半ばに、カール・グスタフ・フェレラーは、「カトリック教会音楽史」を著しましたが、そこで彼は、教会音楽史を評価する基準として音楽と典礼との結びつきの強さに注目しました。即ち、単旋律チャントからノートルダム学派ありまでの時代を、「典礼の一部としての音楽」の時代、アルスノヴァあたりからパリストリーナまでを「典礼用に用いる音楽」の時代、そしてバロック期以降を「典礼の場で奏でられる音楽」の時代といったように区分したのです。つまり、時代と共に、教会音楽作品は典礼との結びつきを弱めていったという認識が、ここには示されています。しかしフェレラーの著作から50年後に、20世紀という時代を振りかえったジョンカスは、20世紀とは、ある意味ではその前の1900年の逆のプロセスを辿った時代、即ち、教会音楽における典礼への回帰の時代であったと、評しているわけです。そして、その教会音楽の典礼への回帰の軸として第二バチカン公会議を位置付けています。

しかし、「世俗化」という語彙が今や色褪せたものに感じられるような、そんな新たなミレニアムの入り口に、私達は今立っております。「聖」と「俗」の垣根など取っ払ってしまうべき、といった声も高まるこの時代に、教会音楽を教会から解放するのではなく、むしろ「典礼」あるいは「礼拝」という文脈に閉じ込めようとする試みは、時代の流れに逆行する愚行ではないかと考えられる向きもあるかもしれません。しかし、時代の流れという事をより大きく考えるならば、ものごとの価値や意味の決定に際して、コンテキスト=文脈が決定的な意味を持つとする発想は、まさしく現代的であります。

いずれにせよ、カトリック教会音楽は「典礼」という本来の文脈を、第二バチカンにおいて、少なくとも理念的にはしっかりと確保したように思えます。その意味において、第二バチカンは、少なくとも米国というコンテキストにおいては、その後のプロテスタント諸派の教会音楽研究に少なからぬ影響を及ぼしました。プロテスタント教会でも、教会音楽の重要なコンテキストとして、「礼拝」というもののが新たな注目を受ける事となったのです。

(B)「学際性」の重視

プロテスタントの側での、”Liturgical Musicology”への先駆的貢献と言いますと、Erik Routleyという人物の名が思い浮かびます。礼拝という文脈、あるいは流れ、という事への意識を喚起する目的で、彼は1966年のプリンストン神学校での特別講義において、「礼拝はドラマである」と言いました。音楽は、そのドラマの中の重大な一要素である、というわけです。この講義は、後に「言葉、音楽、そして教会-変容する社会におけるドラマとしての礼拝」と題して出版されました。

しかし、Routleyはその事と同様に、教会音楽における、神学と音楽の共同作業の必要を訴え続けました。「The Divine Formula-礼拝者、説教者、音楽家、そして神の神秘を祝おうとする全ての人たちへの書」と題された、彼の死後出版された書物の中で、Routleyは、「神学校は牧師を、音楽学校は教会音楽家を、それぞれにきちんと教育すれば、教会音楽の問題は起こらないという発想に、私は満足しない」(The Divine Formula, 1986[p.6]) と述べました。英米の一流大学で、教義学、教会史、音楽史、讃美歌学、それに教会音楽を講じ、また自身もオルガニスト兼作曲家でもあったRoutleyは、神学と音楽の橋渡しの必要を深く感じていました。神学者と音楽家、あるいは音楽学者は、互いに学びあう事が、あるいは互いに高めあう事が難しい、彼はそう言います。

Routleyのこのような嘆きは、ゆえなき事ではありません。具体的に、教会の毎週の礼拝の中で、このような音楽と神学の離婚関係は、とりわけ米国のプロテスタント教会においては日常的に見られるものだと彼は言います。例えば、聖餐論においてはツヴィングリの流れ、即ち象徴論を奉じる教会において、音楽的には全国レベルに洗練された聖歌隊がおり、彼らは何の矛盾も感じず”Ave verum corpus”を歌う。あるいはルター派の教会の宗教改革記念日に、”Tu es Petrus”が歌われる、といったような話であります。少なくとも、かなり調和の難しい、表面的には明らかに相矛盾するような内容が、同じ礼拝の中で、説教と歌とにおいて表明され、しかもその自己矛盾に人々が全く気づいていない、というおめでたい「病理現象」であります。

無論、これらの例は、学術的な意味ではごく初歩的なレベルでの知識不足による自己矛盾であります。今日、始めようとされていますこの学会は、そのような(私自身が属しております)プロテスタント・フリー・チャーチ系の病理の改善に直接的に寄与するためのものでは全くありません。Routleyの主張の中に、我々が見るべきものは、むしろ教会音楽という課題に対する学際的な取り組みの必要、即ち、教会音楽は、学際的に理解しなければ、その「意味」を取り違えてしまう、という部分であります。

(C)「学術性」の重視

“Liturgical Musicology”の語彙において意識される第三の点は、学術性の重視であります。この点は、この語彙が注目されるようになった直接のきっかけとも言えるものです。

事の始まりは、”North American Academy of Liturgy(北アメリカ礼拝学会)” の1989年度年会における現Princeton大学のチャント学教授のPeter Jefferyの次のような発言でした。「新しい典礼の音楽についての議論は、音楽にほとんど関心の無い神学者達と、神学を様々な程度においてしか学んでいない音楽演奏家達の手の中にある。・・・典礼刷新運動の誇りは、・・・そのルーツが、伝統に対する盲従ではなく、確固たる学術的研究にある事なのだが、・・・音楽の領域においては、それは全くそうではない」。Jefferyは、教会音楽とりわけ礼拝学との関連にある礼拝音楽研究において、学術的な議論、音楽学的知識の欠落している事を嘆きました。

このJefferyの嘆きは、翌1990年以降、礼拝学誌である WORSHIP誌において、米国の”Liturgical Musicology”の現状を巡る議論を生み出しました。カトリックの司祭であるFrancis Manion は、「米国の教会は、真剣なLiturgical Musicologyの取り組みに、実質的に全く手をつけていない。・・・教会音楽の議論は、それが全国総会レベルの場でなされる議論であっても、学問と呼ぶに相応しいレベル到達する事も、あるいは明確な論理性に裏打ちされているという事も、極希にしかない。礼拝音楽学と呼ぶに相応しいコースを開設しているローマ・カトリック系の大学院レベルでの学位プログラムは一つもない」と、Jefferyの主張を全面的に支持しました。

しかし、全面的な現状否定であったこの二人の見解に対して、現状は決してゼロではない、とする幾つかの声も出てまいりました。議論を経た結論は以下の二点に要約できるでしょう。一つは、1)「米国のLiturgical Musicologyの取り組みは、皆無とは言えないが、決して十分とは言えず、まだ始まったばかりである」という事。もう一つは、2)「礼拝学、音楽学、民族音楽学、等の学際的な視点から学べる研究機関が、もっと必要である」という事でした。米国では、星の数ほど教会音楽研究の本が出ていますが、音楽学あるいは礼拝学の取り組みに比べますと、とりわけ歴史研究の方法論、学術性に関しましては、何だか薄っぺらいものが多いようにも見受けられます。

“Liturgical Musicology”とは、礼拝学研究の文脈から、学術的な礼拝音楽研究の取り組みの必要の認識のもとに生まれた語彙なのです。もっと正確に言いますと、礼拝学研究に深く足を突っ込んだ音楽学者が、礼拝学と音楽学の学術的な成果の統合の場としての”Liturgical Musicology”の必要を提唱した、という事であります。それはちょうど「民族音楽学」”Ethnomusicology”が、当初は文化人類学者らや民族学者らの手によって始められたのと似ているように思います。民族音楽学は、しかしやがては音楽学の一領域としても市民権を得るに至りました。

2.その後の展開

これと前後いたしまして、Edward Foley, James McKinnon, Margot Fassler, Craig Wright, William Flynn、Peter Jefferyらにより、主に中世の教会音楽研究の領域において、”Liturgical Musicology”的な視点に立つ論文や著作が次々と刊行されました。そもそも中世音楽史は、多分に教会音楽史と重複しており、そこにおける音楽学と礼拝学の双方に及ぶ知識の必要性は、他のどの時代の教会音楽を考える場合においてより、容易に認識される、そのような事情もあっての事でしょう。彼らの著作において、”Liturgical Musicology”という語彙は表面には出てきませんが、しかし、これらの著作は、明らかに”Liturgical Musicology”の理念に適った、文脈性、学際性、学術性、を備えた著作群であります。また1991年にはJohn Harperにより、音楽家のための中世典礼学入門の優れた手引書がオックスフォードより出版されたのですが、この書物は昨年「中世キリスト教の典礼と音楽」と題して、日本でも翻訳・刊行されました。

上述しましたErik Routleyの後継者として米国のWestminster Choir College の教会音楽教授に就任した英国人Robin Leaverは、このような礼拝学と音楽学の融合の下になされる研究あり方を、16世紀以降のプロテスタントの礼拝音楽、とりわけ讃美歌学の領域にも適用すべき必要を訴えました。彼はその後の”Liturgical Musicology”という語彙の普及に努めた人物です。彼は、Drew 大学での講演「そこで全会衆は歌う-宗教改革期における歌われる神の言葉」において、「礼拝音楽研究は、神学、礼拝学、賛美歌学、教会音楽、民族音楽学、教会史、音楽史、等にまたがる、学際的な取り組みが必要」である事、また「礼拝音楽研究は、礼拝研究にとって必要不可欠であり、礼拝における音楽を見落とすと、礼拝の背後にある神学を見落とす可能性もある事」を力説しました。この講演においてLeaverは、16世紀の礼拝における、会衆讃美と礼拝神学との理論的な結びつきの強さを示し、楽譜を抜きにした礼拝式文研究の問題点を具体的に指摘しています。Leaverは、この講演の後に、1994年より叢書”Liturgical Musicology”の刊行を開始しました。

“Liturgical Musicology”の方法論や理念の案内書としては、現在のところRobin Leaverらの編集による、Liturgy and Music: A Life Time Learning (1998)が唯一のまとまった文献であるものと思われます。この書物において”Liturgical Musicology”とは、”liturgically informed Musicology”であると述べられています。ここには、音楽学者が、礼拝学-即ち音楽のコンテキストの研究-の成果に無関心であったという事への反省があります。「文脈(Context)から切り離した音楽そのもの」ではなく、「文脈における音楽の機能(Function)」を問い直す姿勢がこの本には貫かれており、そこでは礼拝音楽の分類が、スタイルや演奏形態によってではなく、礼拝における音楽の機能によってなされています。礼拝音楽という行為が、「音楽行為」「礼拝行為」「祈り」「共同体の歌」「説教・聖書解釈」「信仰告白」そして「教会の信仰遺産」等の、様々な意味の層に分けて、記述されています。このように、音楽そのものから始まり、しかし音楽を取り巻く様々な意味でのコンテキストに注目するという礼拝音楽学の問題意識は、音楽社会学や民族音楽学のそれと近いものであるようにも思えます。

3.日本的展開-「キリスト教礼拝音楽学会」

以上、文脈、学際性、学術性の重視を旗印とする、米国における”Liturgical Musicology”の概念を見てまいりました。本日、設立されようとしております「キリスト教礼拝音楽学会」は、この”Liturgical Musicology”の概念の生成過程に生じた、種々の問題意識に、間接的に触発されて生じた、と言っても過言ではないでしょう。ここでは基本的には、神学的な取り組みと見なされる礼拝学、音楽学的な取り組みと見なされる教会音楽、そして独自の路線をひた走る讃美歌学、この三者を軸とした、「キリスト教礼拝音楽研究」の営みがなされ、さらに「学際性」という理念から、周辺諸科についても積極的な取り入れが期待されます。

しかし、讃美歌学・礼拝学・音楽学の三者においては、研究の方法論も関心も問題意識も、あるいは語彙も、それぞれに少しずつ異なるであろう事が予想されます。ですから、本日この場に集っておられる方々の期待や目論見も、それぞれの立っている土俵に応じて、様々であるのではないでしょうか。けれども、世の中はポストモダンであります。一つの伝統的な枠組みが権威を振るうのではなく、様々に異なるものが、並列し、互いに認め合い、学びあう時代であります。さらに何よりも、三位一体神を讃美する教会音楽の伝統でありますれば、このような本来的異質な学術領域相互の、有機的な連携も、決して不可能ではない事を期待しつつ、私の講演を閉じさせて頂きます。ご静聴ありがとうございました。


引用文献

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Fassler, M. Gothic Song: Victorine Sequences and Augustinian Reform in Twelfth- Century Paris. (Cambridge Univ. Press, 1993)

Fellerer, K.G. The History of Catholic Music. (独語第二版,1949/ 英訳,1961)

Flynn, W.T. Medieval Music As Medieval Exegesis. (The Scarecrow Press,1999)

Foley, E. Ritual Music: Studies in Liturgical Musicology.(The Pasroral Press, 1995)

“Forum: Liturgical Musicology,” WORSHIP 64 (1990), 78-81, 264-268, 460-462.

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Hayburn, R.F. Papal Legislation on Sacred Music: 95 A.D. to 1977 A.D. (Liturgical Press, 1979)

Jeffery, Peter. “A Response,” Proceedings of the Annual Meeting of the North American Academy of Liturgy [Nashville, TN, 2-5 January 1989] (Valparaiso: North American Academy of Liturgy, 1989 )

Kerman, J. Contemplating Music: Challenges to Musicology. (Harvard, 1985)

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Leaver, R. “Then the Whole Congregation sings: The Sung Word in Reformation Worship.” The Drew Gateway 60: 1 (1990), pp.55-73. [邦訳「そして全会衆は歌う」『改革教会と音楽』第四号[2001.5], 11-34所収]

Liturgy and Music: A Lifetime Learning. Ed.by R. Leaver & J. A. Zimmerman. (The Liturgical Press,1998)

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The Milwaukee Symposia for Church Composers: A Ten-Year Report. (1992)

Routley, E. Words, Music and the Church: The Drama of Worship in a Changing Society. (Abingdon,1968)

——. The Divine Formula: A Book for Worshippers, Preachers and Musicians and all who Celebrate the Mysteries. (Prestige Publications, 1986)

[Monograph] STUDIES IN LITURGICAL MUSICOLOGY. Ed. by Robin Leaver. (The Scarecrow Press, 1994 – ).

Williams, Alastair. Constructing Musicology. (Ashgate, 2001)

Wright, C.M. Music and Ceremony at Notre Dame of Paris, 500-1550. (Cambridge Univ. Press, 1990)

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